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着物の更衣(ころもがえ)

更衣とは、季節に応じて衣服を着がえることで、四季の変化の微妙なわが国の風土には欠くことのできない大切な行事で、平安朝時代から行われていました。昔は、衣服だけでなく、家具、調度にいたるまで季節に応じて変えたものでした。回数は年に二回、春から夏へ移るときと夏から秋へ移るときとに、行われました。従来は、月日を定めて更衣を行うしきたりでしたが、今日では、日をきめて行うより、気温と季節感とで多少調節して行う傾向になってきました。これは、冷暖房の発達や新しい化学繊維の出現などによる、生活様式の変化が原因で、実生活にそぐわないしきたりが失われていくのは当然といえるかも知れません。しかし六月から八月の結婚式や葬儀には、紹のきものを着るというように、いざというときには更衣のしきたりがはっきりと残っています。礼装の場合、約束事を守った上の装いであることは大事なことですし、また、きものを計画的にそろえていく上でも、更衣のしきたりを心得ていると大変役に立ちます。

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